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ロカ岬
ロカ岬の石碑

4日目
17 December, 2007

この日は、地下鉄、鉄道、バスを乗り継いで、ユーラシア大陸最西端のロカ岬まで行ってきました。
晴れていて風もなかたったので、ロカ岬でのんびり過ごすことができました。
記念に最西端到達証明書を発行してもらいました。

帰りはシントラに寄ることができて、ペナ宮ムーア人の城跡を見ましたが、山の上にあるから、景色が最高でした。



8時に起きて、朝食を食べてから9時半過ぎにホテルを出発しました。 この日はヨーロッパ大陸最西端のロカ岬まで行くので、Restauradores(レスタウラドーレス駅)から地下鉄に乗ってJardim Zoologico(ジャルディン・ゾロジク駅)まで行きました。
証明写真機 ジャルディン・ゾロジク駅から鉄道のSete Rios(セテ・リオス駅)に向かって歩いていたら、左の写真のような証明写真機がありました。

日本の証明写真機がリスボンにあることに驚き、近づいてみました。
日本語で1分間証明写真と書いてあるのに、ポルトガル語では2分になってました。

他の地下鉄駅でも、この日本の証明写真機を見かけたから、リスボンではメジャーなのかな?
セテ・リオス駅の窓口で「ロカ岬に行きたい」と言うと、1日乗車券をすすめてくれました。

この1日乗車券は、カスカイス、リスボン、シントラ間の鉄道とカスカイス、シントラ周辺のバスが乗り放題なのです。

チケットを買うと、路線図や時刻表をくれるので安心です(12ユーロ)

10時半過ぎの電車に乗って約40分で終点のシントラ駅に到着しました。
1日乗車券
シントラ駅
シントラ駅は、華やかなアズレージョがたくさんあって、とてもきれいな駅です。
駅にインフォメーションがあるので、「ロカ岬に行きたい」と言うと、「こんにちは。これはロカ岬の案内です。」と日本語で答えてくれてびっくり。

日本人がたくさん訪れるから、おじさんは日本語の勉強をしたそうです。
シントラの地図、ロカ岬の日本語のパンフレット、バスの時刻表をもらい、バス停の場所を教えてもらいました。
403番のバスは11:40出発で、まだ時間があったので、駅の中のきれいなアズレージョを見てました。
403番のバス
時間になったのでバス停に行くと、403番のバスが止まっていたので乗りました。
カスカイス・ターミナル行き、ロカ岬経由のバスかどうかチェックしてから乗りましょう。 時間帯によっては、ロカ岬に行かないバスがあります。
バスの表示で確認したけど、念のため運転手さんにも確認したらロカ岬に行くバスでした。

バスの中で地元のおばあちゃんにポルトガル語で話しかけられて、「ロカ岬に行く」と言ったら、ジェスチャー付きのポルトガル語で「ロカ岬は良いところだけど、風が強くて寒いよ」と教えてくれました。
ジェスチャーがなかったらさっぱりわからなかった。

その後、おばあちゃんはバスを降りてしまったけど、地元の人と話ができて楽しかった。
約40分でロカ岬に到着しました。 おばあちゃんから風が強くて寒いっと教えてもらったのに、この日は晴れていて風もなく暖かかった。 いつも風が強いところなのに、まったく風がないなんてめずらしい。
最西端到達証明書
まずは、インフォメーションに行って最西端到達証明書を発行してもらいました。 申込用紙に日付と名前を記入するとすぐに発行してくれます。 10ユーロの見開きタイプの証明書に、3人分の名前を入れてもらいました。
5ユーロの証明書もあります。

証明書には7ヶ国語で到達証明のことが書かれていて、日本語もありました。 最西端到達証明書があると最西端に来たことが実感できて記念になります♪
ロカ岬の石碑
天気が良いからのんびりと歩いて石碑のところに行きました。 詩人ルイス・デ・カモンイスの叙事詩「ウズ・ルジアダス」の一節 「Onde A Terra Se Acaba E O Mar Comeca(ここに地果て、海始まる)」が石碑に刻まれています。 私達は、世界地図を見ているから、このまま進めばアメリカ大陸っということがわかっているけど、大航海時代の人たちは、海を見て、どんなこをと考えていたのかな?
ロカ岬
ロカ岬は断崖絶壁になっているから、遊歩道から下を見るとけっこう怖い。 ごつごつした岩に波しぶきがかかって迫力があります。 灯台と断崖絶壁は絵になるから写真を撮っておきました。

12時半を過ぎていたから、レストランでサンドイッチを食べて、その後に少しだけロカ岬を歩いてから、バスに乗ってシントラに行きました。
この日はロカ岬を見るだけで終わってしまうと思っていたのに、シントラに14時頃に着いたので、観光することにしました。

ガイドブックや地図を見て、気になったペナ宮に行くことにしました。 シントラ駅前から出ている434バスに乗って出発。 くねくねした坂道を上って、どんどん山の中に入って行き、約10分でペナ宮に到着しました。

窓口でチケットを買おうと思ったら、セットチケットがいろいろあって、悩んでいると、窓口のおじさんが「ペナ宮の近くにムーア人の城跡があるから、この2つなら観光できると思う」っというので、ペナ宮ムーア人の城跡のセットチケットを買いました(10ユーロ)

レシートがチケットになるので、入口でレシートを見せてから中に入りました。
入口から少し歩いたところに、ミニバスが止まっていたけど、出発するまで時間があったので、歩いて行くことにしたら、急な坂道が続いていてかなり辛かった。 バギーを押しながら坂道を上るのは大変だったけど、約10分後にペナ宮に到着。 まだバスは到着していなかったから、疲れたけど歩いてきて正解だったかな?
ペナ宮
シントラの文化的景観(ユネスコ世界遺産1995年登録)

ペナ宮は様々な様式が取り入れられていて、外観はカラフルだから、おとぎの国の宮殿のようです。 でも近づきすぎるとペンキがはげているところが目立ち、実はさびれた感じがするのです。修復しないのかな?
尖った石や丸い石で覆われている変わったデザインの門もありました。
ムーア人の城跡&ペナ宮の外観
シントラの文化的景観(ユネスコ世界遺産1995年登録)

ペナ宮からはこれから行くムーア人の城跡が見えました。 遠くの方まで見渡せて、眺めが最高です。
マヌエル様式、ルネサンス様式などいろいろな様式を取り入れた建物だから、見る場所によってまったく違う建物に見えるからおもしろい。

タイルで覆われている建物もあれば、細かい彫刻が施されていたり、形の違う窓枠があったりと、じっくり見るとなかなかおもしろい。 右上の写真の半魚人のトリトンの像は、顔が怖くて迫力がありました。

ペナ宮の外観を見た後は、内部の見学をしました。 内部は階段があったり、狭い部分があるので、バギーは入口に置いてくださいと言われたので、息子をバギーから降ろして見学しました。 内部は撮影禁止なので、写真がないのが残念だけど、豪華な部屋がたくさんあり驚きました。

ペナ宮は宮殿だけでなく、広大な敷地に庭園や池などが点在しています。 全部を見学したら1日かかるので、私達は宮殿だけを見学して、次はムーア人の城跡に行きました。 坂道を上ったり下ったりして約10分歩いて、ようやくムーア人の城跡の入口に到着。
ムーア人の城跡入口&遺跡
シントラの文化的景観(ユネスコ世界遺産1995年登録)

ムーア人の城跡の入口から続く道は、細い道だからバギーは無理かと思ったら、道が整備されていて、でこぼこしてないので、バギーを押していても楽でした。 ゆっくり歩いて約15分でムーア人の城跡に到着しました。
扉のところにおじさんが立っているので、チケット代わりのレシートを見せて中に入りました。

バギーを押して歩くのは危険だからと言われたので、おじさんにバギーを預かってもらいました。
急な階段があるからバギーがあると本当に危険なので、バギーは預けましょう。 息子はバギーから降りられて、うれしいみたいで、良く歩いてくれました。
ムーア人の城跡&王宮&ペナ宮
シントラの文化的景観(ユネスコ世界遺産1995年登録)

城壁の上が階段になっていて歩くことができるようになっているので、階段を上ってみました。 息子も階段を上りたがり、旦那様が後ろから息子をささえながら階段を上りました。
息子は1人で階段を上っているつもりで足を前に出して上っているけど、実際は旦那様に寄りかかって上っているから、旦那様はお疲れです。

息子を抱っこして階段を上ろうとしたけど、嫌がって、結局最後まで階段を1人で?上りました。
眺めが良いロイヤルタワーを目指して階段を上っていたら、途中で王宮ペナ宮が見えました。 ペナ宮はカラフルだから、とても目立ちます。
ロイヤルタワー&ロイヤルタワーからの眺め
ようやくロイヤルタワーに到着しました。 シントラの街を360℃ぐるりと見渡すことができて、遠くの方まで見えます。 フェルナンド2世のお気に入りだった場所だけあって、眺めが最高です。
息子は石と砂で遊び始めて楽しそうにしていたけど、16時半を過ぎて、だんだんと暗くなってきたので、下りることにしました。

地図を見たらくねくねした道があったので、今度は坂道を下りました。 階段ではないから、帰りはあっという間に下りることができました。
ムーア人の城跡を出て、バス停で待っていると、バスがすぐ来たからバスに乗ってシントラ駅へ。
ケイジャーダ
そういえば、シントラ名物のお菓子を食べていないことに気付きました。 有名店のピリキータは歩くと遠いので、駅前にあった小さなお店でケイジャーダを買い、帰りの電車の中でさっそく食べてみました。
ケイジャーダは修道院で作られていたチーズタルトです。

小さなチーズタルトが6つ、白い紙に包まれた状態で売っていました。 外側が餃子の皮のようにパリパリしていて、シナモンの味が強く、チーズの味はほとんどしません。 想像していたチーズタルトとは違うけど、これはなかなかおいしい。 息子も1つペロリッと食べたから、あっという間に6つのケイジャーダはなくなりました。

18時半頃にホテルに着いて、荷物を置いてから気になるレストランに夕食を食べに行きました。
Tasca Do Manel&野菜のスープ&干し鱈揚げ&イカ焼き&鴨ご飯
Tasca Do Manel
住所:Rua De Barroca 24 Lisboa
TEL:+351-21-346-3813

19時過ぎにレストランに着いて、ドアが開いていたのでオープンしているか確認してから中に入りました。
19時オープンだったようで、お客さんは誰もいませんでした。 野菜のスープ、干し鱈揚げ、イカ焼き、鴨ご飯を注文しました。

野菜のスープは、とろみのあるスープで薄味だけど、野菜の味がしっかりしておいしい。 息子は野菜のスープが気に入り、たくさん飲んでくれました。 干し鱈揚げは、さつま揚げのようなものだけど、中身がふわっとしていたし、イカ焼きは柔らかくておいしかった。
鴨ご飯は、オーブンで焼いているから香ばしくておいしい。

20時過ぎから、次々とお客さんが入ってきたから、早めに行くと空いていていいかも。 レストランの外観は、らくがきだらけで怪しいけど、おいしいポルトガル料理が食べられるのでおすすめです。
イルミネーション
ホテルまでの帰り道には、クリスマスの飾りつけがしてあってとっても華やかです。 クリスマスイルミネーションを見ながら、のんびり歩いて帰りました。


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