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30 April, 2004 国中がフリーマーケット状態になっているところを見たいと思って、オランダの首都、アムステルダムに行ってきました。 街中がオレンジ色になっていました。 Anton Pieck(アントン・ピック)が描いたアムステルダムの絵の場所も訪れました。 実際に見てみると、絵とまったく同じ建物があるので一人で感動してしまいました。 |
4月30日はユリアナ前女王の誕生日です。
ベアトリクス現女王の誕生日は1月31日ですが、寒い時期ということもあり、国民の便宜を図り、この日が女王誕生日として休日となっています。
1980年4月30日はベアトリクス現女王が女王に即位した日でもあるそうです。 誰でも許可なしに路上で物を売ってもいい日なので、家庭で不要になった物、手作りの物などいろいろな物が売られていました。 だから、これはガラクタだよね〜?と思うような物まで売っていました。 中にはアンティークの掘り出し物が見つかるということで、アンティークショップの人が買い付けに来ることもあるそうです。 その他、子供たちは楽器の演奏をしたり、ダンスをしたり、ダーツは1回1ユーロというゲームを売り物にしたりとお小遣いを稼いでいました。 朝早くから売り物を並べて、昼過ぎには店じまいをしてしまうお店が多いというのを聞いたので、8時頃にはアムステルダムに行きました。 街の中は通行止めになっているところが多かったので、車をかなり遠くの駐車場に止めたのです。だから帰りは歩き疲れて大変でした。 |
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まずは、ダム広場に行ってみました。朝だというのにすでにたくさんの人がいたのでびっくりしました。 ダム広場には恒例の?移動遊園地が来ていました。 観覧車はやっぱり窓が付いていなくて、骨組みだけでした。立ち乗りして一番上まで行ったら怖そうです。 移動遊園地は、あっという間に組み立てて、あっという間に解体して移動していきます。 遊園地って普通は同じ場所で営業していて、毎日安全点検をしているのに、移動遊園地の安全点検は…? 考えると怖いのでまだ一度も試したことがないのです。大丈夫なのでしょうか? |
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オランダ王室はオラニエ公の子孫です。 オラニエはオランダ語で”オレンジ”という意味があるので、オランダ王室に関連がある日は、オランダ国旗と一緒にオレンジの布が揚げられます。 オランダ王室の人々は、自分で車を運転したり、街に出かけてショッピングをするという、とっても庶民的なところがある事と、常に国民のことを考えてくれているので、オランダ国民には人気があるようです。 |
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その人気の高さなのか、オランダ人はオレンジが大好きです。だから、女王誕生日には国中がオレンジ色に染まります。
右上の写真のような、オレンジグッズを売っているお店もたくさんあり、街を歩いている人のほとんどがオレンジ色を身に付けていました。 私たちはオレンジの服を着ていかなかったので、ちょっぴり寂しい感じになりました。 |
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次は、アムステルダム中央駅に行ってみました。 駅前は工事をしていたので、回り道をして駅まで行ってみました。 駅から出てくる人たちが、みんなオレンジのたすきをしているので、何だろう?と思ったら、駅のところでお姉さんがたすきを配っていました。 私たちもたすきをもらって身に付けました。これで私たちもオランダ人のようになりました。 女王誕生日のイベントに参加している気分になってうれしくなりました。 |
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アムステルダム中央駅を背にして右に歩いていきました。 もう1つの目的である、アントン・ピックが描いた絵の場所を訪れることです。 アントン・ピックはオランダ生まれの画家(1895〜1987)で、童話の挿絵やオランダの生活風景などを描いていました。 今ではシャドウボックスの絵柄で有名になっています。 私がアントン・ピックを知ったのは、シャドウボックスを始めたのがきっかけでした。 シャドウボックスの初めての作品はアントン・ピックのピアノガールでした。 温かみがあり、20世紀前半の古きよき時代の絵が好きになり、アントン・ピックのものばかり作っています。 そして、一番の大作であるアムステルダムを作ったときに、この絵の場所が実際にあるというのを聞いたのです。 絵の右下にBrouwersgrachtという住所が書かれていたので、その住所を地図で調べてみると、なんと地図に載っていたのです! これは行くしかない!と思って、女王誕生日に行くことにしたのです。 地図を頼りにBrouwersgracht通りに行くことにしました。 そこに行く途中の道にもたくさんのお店が出ていたので見てみました。 でも、何十年前のTV、古めかしいコップやお皿、古着、おもちゃなど、どうみてもガラクタでしょ?と思う物ばかりでした。 こんな物まで売り物にするのかと思いながら見ているのは楽しかったです。 |
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アムステルダムのシンゲル運河内の17世紀の環状運河地区(ユネスコ世界遺産2010年登録) Brouwersgracht通りを見つけたので歩いてみました。 この通りは500m以上もあり、いくつも橋があるので絵と実際の場所を見比べながら探して行きました。 そして、やっと絵と同じ場所を見つけました!見つけた時は「建物も同じだし、木の場所も同じだ〜!」と言って、一人で大興奮! 上の写真を見比べて下さい。建物の形も窓も同じですよね。 アントン・ピックはこの場所で絵を描いたんだと思うと、ますます感動してしまいました。 |
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アントン・ピックの絵に描かれている木はまだ小さいのですが、今では立派な木になっているので年月を感じました。
この時期だと葉っぱが多くて建物が見えずらくなっているので、いろんな角度から写真を撮ってみました。
やっぱり絵と同じ建物なので、シャドウボックスを作った時のことを思い出しました。 あの窓を切り抜くのは大変だったな〜とかこの運河でスケートしている人がいたな〜と思い、実際にこの場所にいられることに感動しました。 アントン・ピックが好きになったので、オランダのHattem(ハッテム)という町にアントン・ピック美術館があるので、今度行ってみようと思います。 |
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Leidse通りまで歩いてみました。11時を過ぎていたので、ますます人が多くなり、オレンジ色も増えてきました。 左上の写真の左側に写っている人はオレンジの洋服を着て、髪の毛もオレンジに染めて、リュックもオレンジです。全身オレンジなのはさすがです。 歩いていると、全身オレンジの人を何人も見ました。そして、右上の写真のようなオレンジの王冠を被っている人が何人もいることに気がつきました。 この王冠も配っていたので、私たちももらいました。さすがにこの王冠は被りたくないので、他でもらった帽子を被りました。 だんだんとビールを売る出店が増えてきたので、酔っ払って騒いでいる人も出てきました。 お店を出している人たちもビールを飲みながら商品を売っていて、みんな楽しそうでした。 |
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歩いて行くと、またまたお店がたくさん出ていました。 お店の人たちもオレンジ色の服を着たり、敷物がオレンジだったりと気合が入っています。 このお店は古着を多く扱っていて、売り上げはイマイチのようでした。 日本人もお店を出していて、かなり混んでました。 オランダ人の商品はほとんどがガラクタ?っぽいから、日本人の新品同様の商品は人気が高いようです。 |
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おじいちゃん、おばあちゃんのお店はアンティークな物が多いので、そこも人気でした。 シャンデリアや置物なども売っていて、磨いてみたら高価な物だろうな〜と思うものまで、タダみたいな値段で売ってました。 結局、私たちは何も買わずに終わってしまいました。 でも、女王誕生日を楽しめたし、アントン・ピックの描いた絵の場所にも行けたので大満足でした。 下の3つが街で配っていた物ですが、今回のお土産になりました。 王冠、たすき、帽子です。 これを使うときは来るのかな? |
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