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カマンベールチーズの村へ
カマンベールの家

3日目
28 August, 2004

この日は、朝は曇っていたのですが、だんだんと晴れてきて暖かくなってきたので観光日和でした。

オンフルールをのんびりと散策してから、カマンベールチーズを作っているカマンベール村に行きました。

カマンベールチーズの歴史や作り方などを知ることができたので、ますますカマンベールチーズが好きになりました♪




朝、ホテルをチェックアウトをして朝食はオンフルールでクレープを食べようと思って行ったら、朝はクレープ屋さんはやってなかったのです(涙)
カフェはオープンしていて、朝食セット(クロワッサン、フランスパン、カフェ付き)があったけど、やっぱりクレープが食べたいから、クレープ屋さんがオープンするまで何も食べずに町を散策することにしました。
オンフルールの町並み
町の中心はヴュー・バッサンと呼ばれる旧ドックなので行ってみました。 たくさんの船やヨットが並んでいるし、建物はカラフルなので、とっても絵になる風景です。 実際に絵を描いている人を何人も見ました。
夏の時期は自分のヨットでクルージングを楽しんで、夜はおいしい魚介類を食べるという、とってもリッチなバカンスをしている人がいるようです。素敵〜
オウ・ヴィユー・オンフルール&リュウトナンス
前日の夜は雨が降っていて、レストランオウ・ヴィユー・オンフルールの写真が撮れなかったので、この日に撮りました。 外観はかわいらしい作りになっていますが、中はちょっと華やかな感じです。
ロブスターのグリルおいしかったな〜また食べたいな〜
右上の写真はリュウトナンスです。16世紀の中尉リュウトナンスの館です。 小さなお城のように見えます。
マルシェ&りんごジュース
この日は土曜日だったのでサン・カトリリーヌ教会の横にはマルシェが立っていました。
新鮮な魚介類、野菜、乳製品など、おいしいものがずらりと並んでいました。
ムール貝は大きさ別に1キロ単位で売っていてほしくなったけど、旅行中なのでがまんしました。

フルーツ屋さんでは真っ赤ないちごがあって買おうかと思ったのですが、旅行中なのでまたまたあきらめました。 パン屋さんもあって、見ていたらお腹が空いてきたのでパン・オ・ショコラを買って食べちゃいました。
やっぱりフランスのパンはおいし〜。

ノルマンディー地方はりんごの産地です。りんごジュースが売っていたので買ってみました。 りんごジュースの香りがとてもよくて、味も普通のジュースより濃くておいし〜。 マルシェはいろいろなものが売っているので、見ているだけでもあきません。 旅行の最終日だったら、たくさん買えたのにな〜残念。
サティの家&ウジェーヌ・ブータン美術館
町の中は木組みの建物が並んでいてきれいなので歩いてみました。 途中で音楽家のサティの家や印象派画家のウジェーヌ・ブータン美術館を見つけたけど、次の予定が入っていたので、写真を撮っただけです。
この町はのんびりするのには最適なので、長期のバカンスにはおすすめの場所です。
ノルマンディー橋
オンフルールの近くにはノルマンディー橋があるので、近くまで行って写真を撮りました。
旅行1日目は橋の写真が縦からしか撮れなかったので、横の写真を撮りたかったのです。 それにしても長い橋だな〜。
牛の像&マリー・アレル像
白カビチーズと言えばカマンベールチーズですよね。 ノルマンディー地方にはカマンベール村があるので行ってみることにしました。

■カマンベールチーズについて■

カマンベールチーズの生みの親はマリー・アレルです。 フランス革命の時にイギリスへ亡命しようとしていた修道士アベ・シャルル・ジャン・ボンヴォストをカマンベール村に住んでいたマリー・アレルが匿いました。
その時のお礼として、ボンヴォストの故郷ブリー村のチーズ製法をマリー・アレルに伝授しました。

カード(凝固したミルク)を詰める為のブリーチーズ型がなかったので、リヴァロチーズ型を使って作った事で、カマンベールチーズができたのです。 ナポレオン3世にチーズを献上したところ、ナポレオン3世はそのおいしさに感動して「カマンベールチーズ」と名付けたそうです。 マリー・アレルはナポレオン3世からお褒めのキスまでいただいたとか。

アメリカ人のジョエ・クニリムの呼びかけで募金が集まり、ヴィムーティエ村にマリー・アレルの像が建てられました。 しかし、ノルマンディー上陸作戦の時に頭部が吹き飛ばされてしまったのです。
その為、アメリカのオハイオ州ヴァン・ウェルトのチーズ工場に勤める400人の従業員の寄付金により現在のマリー・アレル像が広場に建てられました。 右上の写真のマリー・アレルの像にもその事が書いてありました。
右の写真がノルマンディー上陸作戦の時に頭部が吹き飛ばされてしまったマリー・アレル像です。
ヴィムーティエ村の広場に近い、道の角にひっそりとありました。

お昼を食べていなかったので、カフェを探したのですが、いいところがなかったので、お肉屋さんでキッシュを買って食べました。 具がたくさん入ったキッシュは小さいのにお腹がいっぱいになりました。
マリー・アレル像
カマンベール村の看板
ヴィムーティエ村から約5kmのところにカマンベール村があります。 村の入口には左上の写真のような看板があり、村の見どころが書いてありました。
とってものどかな村で、村の人はいないし、観光客も誰〜もいなくて、カマンベールの家にお店の人がいるだけ。昼休みの時間に来たからプレジデント社のカマンベール博物館もまだオープンしていないので、とりあえずカマンベールの家に入ってみました。
カマンベールの家&マリーの家
カマンベールの家はカマンベールチーズが壁に突き刺さったデザインになってて面白いです。 1階がお土産品やカマンベールチーズを売っているところになっています。 2階はカマンベールチーズの歴史がパネルで紹介されていたり、ビデオで作り方を学べます。

ビデオは昔のカマンベールチーズの作り方が白黒映像で紹介されていました。いつの時代の映像なのだろう?
右上の写真はマリーの家です。建物にMAIRIEと書いてあったので、マリー・アレルさんの家かな? 普通に人が住んでいるので中には入れませんでした。

■カマンベールチーズの作り方■

・ミルクを37℃より高くならないように温めます。
・レンネット(ミルクを凝固される酵素)を入れて固まるまで待ちます(30〜50分)
・カード(お豆腐のように固まったもの)をルーシュ(ひしゃく)ですくい、すのこの上に置いてあるモールド(円筒型の型)に入れて、落しぶたをしておきます。 ホエイ(乳清)を排出する為です(16〜20時間)
・チーズの表面に塩をふりかけます。側面は1つずつ手で転がしながら付けていきます。
・白カビを噴霧していきます。
・網の上で発酵させます(約1ヶ月)
・ワックス紙で包装して、木の箱に入れて出来上がりです。
プレジデント社のカマンベール博物館
14時になってようやくプレジデント社のカマンベール博物館がオープンしたので行ってみました。 オープンしたばかりだったし、カマンベール村にはほとんど観光客もいなかったので、私たち2人だけの貸切状態で博物館の中を歩いて見学しました。 まずはビデオを見て、カマンベールチーズの作り方を勉強します。

フランス語ですが下に英語字幕がでます。 その後に展示コーナーに行って、現在のカマンベールチーズの作り方を模型で紹介されているところを見て、その後に昔の道具を見ました。
実際に作っていることが見られるのかな〜と思ったら、すべて展示物や映像での説明だったので、ちょっと残念だったけど、カマンベールチーズの作り方を知ることができたのはよかったです。

入館料を5ユーロ払ったときに、後でカマンベールチーズが食べられると言っていたから、それは楽しみです。
カマンベールの家に行って、お店のお姉さんに博物館のチケットに付いていたレシートを見せると、フランスパンの上に乗ったカマンベールチーズをくれました。 1人2切れ。プレジデント社のカマンベールチーズはやっぱりおいし〜。もっと食べたくなっちゃった。
カマンベール農家デュラン
カマンベール農家では今でもカマンベールチーズを手作りしているというので行ってみることにしました。 道に看板が出ていたので、看板通りに進んで行きました。 カマンベールの家などがあるところから、車で5分以上走るとフロマージュ・デュランがあります。

とってもかわいらしい建物です。近くの牧草地には牛が放牧されていて、夕方になり牛舎に戻ってきたので写真を撮りました(右上の写真)
看板にはマリー・アレルの絵が描いてあるのですが、よ〜くみると変な顔(笑)デュランさんが描いたのかな?

駐車場ではデュランさんのお子さん(男の子)と犬が遊んでいて、とってものどかな感じ〜。 お店の中に入ってみると、誰もいませんでした。
外で遊んでいたお子さんが「パパ〜!お客さんが来たよ〜(たぶんこんな事を言っていたと思う)」と言うと工房の奥からデュランさんが現れました。

お店の中にはカマンベールチーズが売られていたので買いました。あとはミルクを固めただけのフロマージュフレも買ってみることにしました。 工房の奥にある小さなバケツに入っているフロマージュフレを量り売りしてくれます。500gを買いました。 フロマージュフレは、カマンベールチーズを作る過程でできるものです。

ミルクを固めただけなのでヨーグルトのような味です。 ここのチーズはカマンベール村で作られた正真正銘のカマンベールチーズなのです。
食べてみたら、いつも食べているカマンベールチーズより味が濃厚で中はとろ〜としていて、とってもおいし〜。やっぱり手作りだけあっておいし〜。 もっと買ってくればよかった。
フロマージュフレ&カマンベールチーズ
お店の中には、カマンベールチーズを作るときの道具が展示してあったり、作り方がわかるように写真があったので見ていました。
すると、フランス人の家族がお店の中に入ってきて、工房を見学させてほしいと頼んでいたけど、作業は終わってしまっているので工房は見せられないと言われていました(たぶんこんな事を言っていたと思います)

残念そうにしていたフランス人の家族の為に、カマンベールチーズの作り方のビデオを見せてくれることになったので、私たちも一緒に見せてもらいました。 デュランさんが出演していて、丁寧に作業しているところが見られました。 すべての作業を一人でやっていて大変そうだけど、手作りはやっぱりいいな〜

手作りのカマンベールチーズを作る農家はだんだんと減ってきてしまっているので、できるだけこういう農家は残ってほしいな〜。 締め切った車の中にカマンベールチーズの匂いが充満してしまって、家に帰るまでずっと臭かったです。 車に乗り込むたびに臭いと思うのだけど、そのうちに鼻の感覚がにぶってきて、匂わなくなります。慣れって怖い。

次の目的地は、この日に泊まるエブルーです。 次の日にクロード・モネの家に行くので、本当はジヴェルニーに泊まりたかったのだけど、ホテルがいっぱいで取れなくて、エブルーになってしまったのです。
市庁舎s&ノートルダム大聖堂
20時ぐらいにホテルにチェックインしてから、レストランを探しに外に行きました。 観光客はほとんど来ない町のようで、私たちをじろじろ見るフランス人がたくさんいました。日本人はめったに来ない町なのかな〜?
この日は市庁舎の前でイベントがあるので、人がだんだんと集まってきました。

近くのレストランに入ったら、英語がまったく通じず何を言っているかわからないけど、テーブルには案内されました。 でもいつになっても注文を取りにこないので、ちょっとムッとなったので、そのまま出てきちゃいました。
そのレストランの斜め前にあったレストランに入ったらまたもや英語が通じなかったのですが、単語でなんとか注文ができました。 フランス語ができないとダメだな。勉強しなくっちゃ。

イベントがある日のメニューはステーキ、サラダ、パスタの3品しか作れないので、二人ともフリッツたっぷりのステーキにしました。 やっぱり田舎町だと英語は通じないからフランス語を勉強しないとだめかな〜。
食べているときにイベントが始まり市庁舎をスクリーン代わりにして映像を流していました。

食べ終わったのでさっそく行ってみました。 見に行ったときにはちょうどノルマンディー上陸作戦のときのことを映像で流していて、ちょっと残酷なところもあって怖い。
過去の歴史をフランス人はきちんと勉強しているから、私も歴史の勉強をしないといけないと思って見ていたけど、フランス語でよくわからないから帰ってきてしまいました。 ホテルに帰ってきてのんびり休みました。


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