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ノルマンディーを巡る
モン・サン・ミシェル

26-29 August, 2004

フランスの北西にあるノルマンディー地方に行ってきました。
ずっと前から行ってみたいと思っていたモン・サン・ミシェル、カマンベールチーズを作っているカマンベール村睡蓮で有名なモネの家など、いろいろなところに車で行けたのでとっても満足できた旅行になりました。

海に近いところでは新鮮な魚介類が食べられるし、内陸ではチーズやミルクなどの乳製品や、りんごからできるお酒、シードルやカルバトスがあるのでおいしい食事が楽しめました。


 1日目 モン・サン・ミシェルへ
 2日目 モン・サン・ミシェルを堪能
 3日目 カマンベールチーズの村へ
 4日目 モネの家




モン・サン・ミシェルへ
モン・サン・ミシェル

1日目
26 August, 2004

ずっと前から自分の目で見てみたいと思っていたモン・サン・ミシェルに行ってきました。

想像していたより建物が大きくて迫力があるので、ずっと眺めてしまいました。

1日目はモン・サン・ミシェルを外からじっくり眺めたり、中に入って散策しました。



朝4時に起きて出かける準備をして、5:30にモン・サン・ミシェルに向けて車で出発しました。
走っている車が少ないから運転するのは楽かな?(もちろん旦那様が運転)と思っていたら、途中で雨が降ってきてしまいました。 もしかしてずっと雨?と思ったら、フランスに入ったら雨も止んで晴れたり曇ったりする天気になって安心しました。

ヨーロッパの高速道路は無料のところが多いのに、フランスは有料のところが多いのでちょっと不便です。
お昼を食べたりして何度か休憩を取り、やっとノルマンディー地方に入りました。
ノルマンディー橋のところに来たので、寄ってみることにしました。
セーヌ川に架かる斜張橋で、オンフルールとル・アーヴルを結んでいます。
ノルマンディー橋
ル・アーヴル側の橋の近くにパーキングエリアがあるので、車を止めて見学しました。
橋の歴史やどうやって工事したのかがわかる展示コーナーがあったり、ちょっとしたお土産屋さんもありました。
橋を見渡せるところもあるし、橋を歩いて渡ることができるように歩道までありました。
橋を歩いて渡っている人がたくさんいたのがびっくりです。一体何キロ歩くのだろう?

上の写真だと、どの位の長さがあるのかわからないと思いますが、約2150mあるそうです。
橋を通ってみたら、すごい上り坂と下り坂(右上の写真)になっていたのでびっくりしました。 もうちょっと運転すればモン・サン・ミシェルです。
モン・サン・ミシェル1
モン-サン-ミシェルとその湾(ユネスコ世界遺産1979年登録)
フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(ユネスコ世界遺産1998年登録)


トウモロコシ畑が続く細い道を通っていると、右側にモン・サン・ミシェルが見えました!
車の窓を開けて、写真を撮っていたら、乗馬をしている人たちがいました(左上の写真)
モン・サン・ミシェルを眺めながら乗馬ができるなんて最高です。うらやまし〜い。

右上の写真には顔と手足が黒い羊がたくさん写っています(小さくて見えないかも)
この海辺の牧草地で育った羊は、牧草に含まれる塩分でほのかに潮の香りがする肉で”プレ・サレ”と呼ばれていて高級食材です。 プレは”あまり広くない牧場”、サレは”塩味のついた”という意味です。
たくさんの羊を見て、おいしそうと思うのは私だけ?
モン・サン・ミシェル2
ホテルに着きチェックインをして、部屋に荷物を置いてモン・サン・ミシェルまで歩いて行きました。 途中、羊を見たり、川沿いを眺めたりしながら歩いて行きました。
乗馬をしている人も同じ道を通るので、馬の落し物がたくさんあります。下を見て歩かないと大変なことになるので注意が必要です。
ホテルからモン・サン・ミシェルまではのんびり歩いても30分ぐらいで着きました。


■モン・サン・ミシェルについて■

ノルマンディー地方とブルターニュ地方の間にあるモン・サン・ミシェルは現在ノルマンディー地方に属しています。 708年、アヴランシュ町の司教オーベルは「かの岩山に我が名をたたえる聖堂を建てよ」という大天使ミカエルのお告げの夢を見ました。

ただの夢と思っていたのですが、3度目に司教オーベルの頭にミカエルが指を刺して穴を開けたので、早速高さ80mのモン・トンブ(墓の山)に聖堂を建てたそうです。 その後、966年にベネディクト派の修道院が建てられたり、13世紀には教会が建てられたりと増改築が続けられました。

14世紀のイギリスとの百年戦争の時には侵攻される事もなかったぐらいの要塞になっていたそうです。
18世紀のフランス革命の時には牢獄として使われていたそうです。
このような歴史があって現在のモン・サン・ミシェルになっています。

”モン”は山、”サン”は聖、”ミシェル”はミカエルなので、聖ミカエルの山という意味です。
モン・サン・ミシェルの一帯は、潮の満ち引きが激しいところでモン・サン・ミシェルを訪れる巡礼者が潮に呑み込まれて命を落とすことが多かったので、 1870年に島と陸をつなぐ道ができたのですが、その為に周りに大量の砂が溜まってしまっています。

昔は海に浮かぶように見える事が多かったのに、現在では海に浮かぶように見える事は少ないです。 私が行ったときも、周りは砂浜のようになっていました。
モン・サン・ミシェル&ミカエル像
近くで眺めると、建物が大きいので迫力があります。 岩山だったところに、長い年月をかけて大きな建物を建てるなんて、昔の人はすごいな〜。
右上の写真の尖塔の上にあるミカエル像は1897年に建築家ヴィクトル・プティグランの要請により、彫刻家のエマニュエル・フレミエによって作られました。

落雷によって破壊されたので、1987年に修復されてヘリコプターを使って設置されたものです。 細い塔の上に設置するのは大変だったでしょう。
大砲&王の門
入口のところにあった大砲です。昔はこの大砲を使っていたのでしょうか? 砲弾が丸い石なのが当時を感じさせます。 歩いて行くと王の門があります。王が派遣した衛兵が詰めていたのでこの名前になりました。

侵入者を防ぐ為に跳ね橋になっています(右上の写真)
まだ観光シーズンなので観光客がいっぱいです。入り口付近でこんなに観光客がいるので中はどれぐらい混んでいるのかな?
ラ・メール・プラール
王の門の手前にあるLa Mere Poulard(ラ・メール・プラール)です。名物の巨大オムレツのお店です。
ラ・メール・プラール(プラールおばさん)の創設者で巨大オムレツを考えたのがアネット・プラールさんです。 右上の写真は、厨房に飾ってあったアネット・プラールさんの写真です。

厨房は見学できるように窓が開いています。夕方だったので、オムレツの注文はなかったみたいで作っているところが見られませんでした。 次の日はここのオムレツを食べる予定です。楽しみ♪
グランド・リュ
歩いて行くとグランド・リュと呼ばれる大通りがあり、レストランやお土産屋さんがところ狭しと並んでいます。
大通りなのに道幅は2mしかなく途中から急な坂道なので、前の人が立ち止まると、後ろの人は抜かすこともできなくて、詰まってしまうので歩くのが大変でした。
観光地だけあって日本語の看板もありました。たくさんの日本人が来るのでしょう。
駐車場&修道院
グランド・リュを歩いて上り、修道院には入らずに歩いてみました。 途中で見晴らしのよいところに来たので、下を見てみたら夕方なのに駐車場にはたくさんの車がありました(左上の写真) 一番端の駐車場に止めた人は歩くのが大変そう。

右上の写真は修道院を下から見たものです。 壁の高さがあるから、敵に攻め込まれないですよね。 La Terrasses Poulard(ラ・テラス・プラール)に19時に予約をしていたので行ってみました。
このお店はラ・メール・プラール系列のお店で、海が一望できるレストランです。
席は窓側の席にしてもらいました。窓の外を見ると砂浜にモン・サン・ミシェルの影ができていたので旦那様が撮ってくれました。

潮が満ちてきたら、この砂浜も海になるのですが、私たちが行った時は、まったく海になる気配がありませんでした。残念
砂浜
ラ・テラス・プラール プレ・サレが食べられるコースにしてみました。
まずはシードルを頼んで乾杯〜。りんごの味が濃くっておいし〜

前菜は私は生牡蠣、旦那様はハムのサラダにしました。 久しぶりに生牡蠣を食べたけど、プリプリしていておいし〜
メインはプレ・サレです。
まったく臭みもなくてやわらかくておいしかったです。また食べたいな〜
デザートは私はリンゴのシャーベット、旦那様はりんごのタルトです。
りんごのシャーベットはおいしかったのですが、カルバトス(りんごの蒸留酒)がかかっていたところを食べると、冷たい物を食べているのにのどは熱くなりました。 度数が高いからカルバトスはちょっと無理かも。
おいしいものを食べて満足したので、のんびり歩きながらホテルに帰ることにしました。
夕焼け&モン・サン・ミシェル
モン・サン・ミシェルを出ると、夕焼けが広がっていました。 海のところに沈んで行く夕日を眺めている2人を勝手に撮っちゃいました。絵になりますね〜。
右上の写真に写っている空は不思議な色になってます。雲は夕日に染まってオレンジになっているのに、空はブルーのままなのです。 モン・サン・ミシェルで見るから神秘的な感じがします。
モン・サン・ミシェル3
ホテルまで歩いて帰る間にも刻々と空の色が変わり、モン・サン・ミシェルに灯りが点いてきてきれいです。 真っ暗になったらもっときれいかもと思って、ホテルに帰ってから車でもう一度来てみました。
上の写真の下の2つが真っ暗になってからのモン・サン・ミシェルです。ライトアップされていて、昼間とはまた違う雰囲気です。 次の日はいよいよ修道院の見学です。


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