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ガウディ建築を堪能
カサ・バトリョ

3日目
13 February, 2005

この日はガウディ建築をたくさん見てきました。
海をイメージした建物で、曲線が多く使われているカサ・バトリョ、屋上にたくさんの変わった煙突があるカサ・ミラ、タイルでできたトカゲや波型ベンチで有名なグエル公園、お花のタイルがたくさん貼り付けてあるカサ・ビセンスを見てきました。

作った年代や依頼主によって建物の雰囲気が違っているの面白いです。

1836年オープンのバルセロナで最も古いレストラン7 Portes(セッ・ポルタス)でパエリアを食べてきました。



この日は8時に起きて、前日にスーパーで買ったマドレーヌを食べてから出発しました。
カサ・バトリョは9時オープンなので、それまでに着くように地下鉄L3のパセッチ・ダ・グラシア駅に行きました。
9時ぐらいに着いたので空いていて、ほとんど並ばずにチケットを買えました。
ノブレの階、屋根裏部屋、暖炉の部屋の全部を見学できるチケットにしました。 バルセロナカードを見せると20%引きになるので16ユーロが12.80ユーロになったけど高いな〜
カサ・バトリョのチケット
アントニ・ガウディの作品群(ユネスコ世界遺産1984年登録、2005年拡張)

繊維工業資本家のバトリョ夫婦の依頼で1904年にガウディが増改築をしました。
隣に素敵な建物のカサ・アマトリェールが建ったので、隣より立派な建物にしたいということで、ガウディに依頼がありました。 バトリョさんが負けず嫌いだったことで、このカサ・バトリョが建てられたのです。
1階を店舗、2階をバトリョさんの住まい、上層階を賃貸住宅として設計しました。
海をイメージした建物なのですが、実はカタルーニャの守護聖人のサン・ジョルディ伝説も関係しているのです。
■サン・ジョルディ伝説について■

湖に恐ろしいドラゴンが住み、牛と羊を生け贄として捧げていたのですが、ドラゴンにすべて食べられてしまったので、今度は若い娘を生け贄にするようにとドラゴンは言ってきました。
ある日、生け贄になる順番がお姫様にまわってきて、お姫様がドラゴンの前に差し出されて襲われそうになった時、白馬にまたがった騎士が現れました。

それがサン・ジョルディだったのです。 サン・ジョルディはドラゴンと激しい戦いをしました。 最後に槍がドラゴンの心臓を突き倒し、無事、お姫様を救ったのです。
流れ出たドラゴンの血は美しい赤いバラ園になったので、サン・ジョルディはお姫様に永遠の愛のシンボルとしてそのバラを贈りました。

それ以来、カタルーニャ地方では4月23日をサン・ジョルディの日として、男性は女性へ1本のバラ、女性は男性へ1冊の本を贈る日になりました。
なぜ本を贈るかというと、サン・ジョルディの命日の4月23日は、「ドン・キホーテ」の作者でスペインの文豪であるセルバンテスの命日と同じだったからです。

もう1つの伝説もあるのです。
レコンキスタ(国土回復運動)が進み、キリスト教がイスラム教徒と戦っている時にイスラム教徒がドラゴンを放ちました。 そしてドラゴンは若い娘を食べ、退治しようとした騎士たちも食べられてしまったそうです。 そこにサン・ジョルディが登場してドラゴンを槍で一突きして倒して若い娘を救ったという話です。
カサ・バトリョの外観 ガウディはサン・ジョルディ伝説をカサ・バトリョの建物で表しているのです。
左の写真の2、3階の窓の真ん中に見える白い柱は騎士たちの骨です。
4〜6階のベランダは騎士たちの冑です。

屋根の瓦はドラゴンのうろこです。
白い十字架のオブジェはサン・ジョルディの盾に刻まれていた十字を表しています。
そして屋上の煙突はドラゴンを倒した槍を表しているそうです。

建物(しかも住宅)全体を使って表現しているのがすばらしいです。
外観も曲線が多く使われているのですが、内部はもっとすごいというので中に入ってみることにしました。
中に入ると受付があり、チケットの確認をして、無料でオーディオガイドを貸してくれますが日本語はないので英語にしました。
受付の人に写真を撮ってもいいかどうかを確認したら「撮ってもいい」と言うのでたくさんの写真を撮りました。 日本語のパンフレットがあるのでもらいました。
ノブレの階への専用階段
まずは階段のところに行きました。 壁も天井も階段も曲線だけでできているので驚きます。 階段を横から見るとドラコンの背骨のデザインになっているのです(左上の写真)
階段を上っていくと天井に明かり採りの窓があるので、急に明るくなります。
こちらも曲線でできてます(真ん中上の写真)
木製の手すりの始めと終わりはぐるぐると棒に巻きついています(右上の写真)
玄関ホールの扉&暖炉
玄関ホールは階段上の明かり採り窓があるので明るくて、広々した感じがします。
暖炉の部屋に行く木製の扉には曲線の模様があるので、ますます曲線に見える扉です。
暖炉の部屋はブラウン系の色で統一されています。 そして暖炉を見ると、マッシュルームの形になっているのにはびっくりします。

右上の写真の暖炉には座れるところがあり、左側が1人席、右側が2人席になっています。
お客様はこの暖炉で温まりながら待つことができるようになっています。
第一広間パセオ デ グラシア
第一広間パセオ デ グラシアに入ると、たくさんの光が入ってきて眩しいぐらいです。
外から中はあまり見えないのに、中から外はよく見える設計になっているのはさすがです。
窓にはカラフルなステンドグラスがあってきれいです。 この窓も曲線だらけで、同じ形の窓ガラスはありません。 窓は上下に開閉できるようになっていて、よく見ると換気口もあります。

住む人のことを考えた作りになっているのにも驚きました。
窓の外にある白い柱は騎士の骨をイメージしているので形は骨ですが、よく見ると細かい彫刻がされています。 天井は渦を巻いているし、壁も波うっているので不思議な感じがします。
食堂
次は廊下を通って食堂に行きました。 こちらは第一広間パセオ デ グラシアよりは曲線が少ないけれど窓は曲線です。 全面が窓なので光がたくさん入ってきます。
そして、シャンデリアがあったところの天井はぼこぼこしています。
テラス
食堂から広々としたテラスに出ることができます。
建物の裏側は以外にシンプルなのですが、よく見るとバルコニーの柵は曲線になっているし、色ガラスの破片やタイルが壁に貼り付けてある部分もあります。
塀の上はうねうねしているし、色ガラスの破片やタイルが貼り付けてあってガウディらしいです。 丸いタイルはいろんな色が混じりあっていてきれいです。
吹き抜け
建物の真ん中にある吹き抜け部分です。
左上の写真は2階から、真ん中上の写真は3階から、右上の写真は4階から撮りました。
上に行くほど、だんだんとタイルの色が濃くなっていきます。

海の色を表していて、上が海面に近いところ、下が海底をイメージしているのです。
海の中にいるような感じがします。 上に行くほど、だんだんと窓が小さくなっているので、見上げた時に建物が高くみえるようになっているのはさすがです。
扉のマーク&階段
次は階段を上って屋根裏部屋と暖炉の部屋に行きました。 階段を上っている時に賃貸住宅の扉があるのですが、bから始まっていました。 このbのマークはカサ・バトリョのマークとして使われています。
aはバトリョさんの住まいなのかな? ここに人が住んでいると思うと不思議です。 賃貸住宅のお部屋はどうなっているのか気になります。

屋根裏部屋は壁がすべて白なので明るい感じがします。 旧洗濯室があったり、ギャラリーになるドラゴンの腹の広間がありました。 次は階段を上って暖炉の部屋(屋上)に行きました。
暖炉の部屋
階段を上がっていくと屋上に出ました。 青空が広がっているので、色ガラスの破片やタイルがキラキラ輝いています。 階段の扉の上には煙突があります。 この煙突がドラコンを倒した槍を表しています。 煙突にはお花の模様が入っていてかわいいです。
右上の写真は水の間というミニ噴水があって水のしたたる音がする部屋です。 外から見たら屋根としか見えないところに部屋があってびっくりです。

うろこに見えるいろんな色の瓦、ドラゴンのお腹に見えるタイル、上の写真の左下の写真のような陶器でできた丸い物がドラゴンの背のようになっています。 色がだんだんと変わっていくのも面白いです。
瓦があるところは波打つような曲線です。屋根の部分なのにこんなに曲線が使われていると、瓦を付ける作業は大変だったでしょう。
見学が終わったので素敵なエレベータに乗って下に下りました。
エレベータホールから上を見上げると、海の底にいる感じがします。
階段の壁のタイルも上に行くほど色が濃くなっていきます。 細かいところにもこだわっている建物なので気に入りました。

チケットの値段は高いけど、それを支払う価値はあります。 こんな素敵な建物に住んでみた〜い。
空き部屋あるかな〜?
階段
カサ・ミラ&中庭&チケット
アントニ・ガウディの作品群(ユネスコ世界遺産1984年登録)

カサ・バトリョからグラシア通りを歩いていくとカサ・ミラがあるので行ってみました。
1906年にミラの依頼でガウディが設計した高級集合住宅です。途中で手をひいたガウディに代わってカサ・ミラを完成させたのは弟子のジョゼップ・マリア・ジュジョールです。

切り出した石を積み上げたような外観なので、”ラ・ペドレラ(石切り場)”とも呼ばれていて、モンセラットの山をイメージしています。
モンジュイックの石切り場から切り出された石灰石を使っています。
窓口でチケットを買う時にバルセロナカードを見せると20%引きになるので7ユーロが5.60ユーロになりました。

窓やバルコニーの形や位置もばらばらで建物全体が波打っています。 バルコニーの柵は1つだけガウディが手がけ、残りのバルコニーはジュジョールが手がけました。 柵は鉄がぐにゃぐにゃと曲がったデザインになっていて、1つとして同じ形の物はありません(左上の写真)

中に入ってみると吹き抜けになっている中庭があります。 部屋にたくさんの光を取り込めるように設計されているのはさすがです。
1フロアに4戸で1戸400uもある高級アパートなのです。400uある家に住んでる人はどんな人なんだろう?
中庭を通り抜けてエレベータで4階(日本では6階)に行きました。
20世紀の住まい
ここは20世紀のバルセロナの住まいが再現されています。 リビング、ダイニング、キッチン、寝室、子供部屋、メイドさんの部屋などいろいろな部屋があって、昔のお金持ちの家という感じで豪華です。 部屋の中も曲線が多いです。 その他、20世紀のバルセロナの街の様子を、映像で紹介しているところもありました。
エスバイ・ガウディ
階段を上って最上階に行くと、エスパイ・ガウディという博物館があり、写真、模型、映像などを用いてガウディ建築を詳しく解説しています。 じっくり見たら、ガウディ建築にとても詳しくなれそうだけど、ちょこっとだけ見て屋上に行きました。
屋上&中庭
階段を上っていくと屋上に出ます。 不思議な形の煙突やオブジェがあります。
上の写真のように、屋上が波打っているので階段がたくさんあります。 階段を上り下りしていると、だんだんとくらくらしてきます。

そして、中庭を屋上から見てみるとますますくらくらします。
曲線を多く使っている建物だからかな? 普通の建物の屋上にいてもくらくらしないに。
めまいと恐怖で幻想の世界に浸って欲しいという理由で昔は屋上に柵がなかったのです。
柵があってもめまいがするというのに…怖い〜
煙突&オブジェ
階段の出入り口や貯水タンクをオブジェで隠しているのはさすがです。
煙突は冑をかぶった戦士のモチーフです。 左上の写真の煙突は瓶を砕いた物が貼り付けてあります。 角のように見えるのは瓶の口の部分です。
煙突やオブジェは山の尾根から突き出した峰々を表しています。
オブジェ&サグラダ・ファミリア
オブジェには小さなトンネルのようなものがあって、ある角度から見ると、トンネルの中にサグラダ・ファミリアが納まって見えるのです(左上の写真)
このことを計算に入れながら設計したガウディはすごいです。
このトンネルがあるところは人気の場所なので、絶えず人がいて左上の写真を撮るのに15分ぐらいかかりました。 でも、待った甲斐があって素敵な写真が撮れました♪
中庭&ユネスコ世界遺産プレート
階段で下りてくると、もう1つの中庭に出ました。 壁や天井はいろんな色になっていて、よく見ると小さなバラがたくさん描かれていたので驚きました。 そして、この中庭にある階段も曲線がたくさん使われています。
この不思議な建物に人が住んでいると思うと不思議です。

カサ・バトリョカサ・ミラを見終わった時点で100枚以上の写真を撮っていたので、一度ホテルに帰って写真のデータをPCに移して、そしてデジカメの充電もしました。 その間にお昼ごはんを食べました。 Pans(パンス)というお店でボカータを食べました。
はさむ物をいろいろ選べて、手軽に食べられるからお昼にはいいかも。
椰子の木の柱
アントニ・ガウディの作品群(ユネスコ世界遺産1984年登録)

ホテルから地下鉄L3に乗ってカタルーニャ駅まで行きました。 カタルーニャ広場にはたくさんのバス停があって、その中の24番のバスに乗るとグエル公園の入口まで行けるのです。
24番のバス停には行列ができていたので乗れるか心配したけど、なんとか乗れました。
このバスは観光名所にたくさん止まるので混んでいるのです。
グエル公園はバルセロナの北のはずれの丘にあるので、坂道をどんどん登っていきグエル公園の東側の入口に約20分で着きます。

グエルの依頼で1900年にイギリス風の住宅都市開発を開始したが、1914年に資金難で工事は中断し、1922年にバルセロナ市が譲り受け、公園として再計画されました。
60戸のうち3戸だけしか売れず大失敗。3戸のうち2戸はガウディとグエルが買い、残りの1戸は弁護士のトゥリアスが買いました。 現在、ガウディの家はガウディ博物館、グエルの家は小学校になってます。

地形をうまく活かした設計になっていて、坂やちょっとした丘はそのまま使っています。
上の写真は椰子の木をイメージした柱になっています。 左上の写真のように下の道が歩道で、右上の写真の道は車道になっています。 住む人のことを考えています。
柱や壁で使われている石は掘削で出た砕石を使っています。細かい石も使っているので崩れないか心配してしまいます。 巨大なサボテンがたくさん生えていたのには驚きました。
トゥリアスの家&グエルの家
グエル公園の中を歩いていて見つけた家です。
左上の写真はトゥリアスの家です。見学はできませんでした。 右上の写真はグエルの家で、現在は小学校として使われています。 グエル公園の中にある小学校に通えるなんてうらやまし〜。
十字架の丘&サグラダ・ファミリア
十字架の丘があったので登ってみました。 たくさんの石を積み上げてできています。
十字架の丘からの眺めは最高で、右上の写真のようにバルセロナの街を一望できます。
サグラダ・ファミリアも見えます。
ギリシャ劇場&波形ベンチ
次はギリシャ劇場と呼ばれている広場に行きました。
演劇や演奏会などの野外劇場や集会場として使われる予定でした。 有名な波形ベンチがある広場です。 波形ベンチは座りやすいように石膏で型をとって作ったので、とても座りやすかったです。 波形ベンチは弟子のジュジョールが手がけました。

破砕タイルは廃材になった物を再利用しています。廃材でこんなにきれいな模様を作るなんてすごい! いろんな模様があるので、どんな模様があるのか見ていくのも楽しいです。
ベンチに座ったり、写真を撮ったり、バルセロナの街を眺めたりしてゆっくりしました。
遊歩道
雨が降っても濡れずに歩けるようになっている遊歩道です。 石がたくさん使われていて洞窟のような感じもします。 壁も柱も斜めになっていて不思議な空間です。 この場所をのんびり歩くのも楽しいです。
ドーリス式列柱
ギリシャ劇場と呼ばれている広場の下には市場になる予定だったところがあります。
屋根があって日陰になるから市場として使うには最適です。
ドーリス式列柱がたくさん並んでいるので百の柱の間と呼ばれています。 天井は波打っていてそこにはたくさんの白いタイルが貼ってあります。 そしてところどころに鮮やかな色のモザイクタイルのレリーフがあり、これは弟子のジュジョールが手がけました。 モザイクタイルは太陽や魚介類のレリーフがあってきれいです。

右上の写真は百の柱の間と波形ベンチです。 波形ベンチがある広場をドーリス式列柱で支えているのです。 そしてすごいのがドーリス式列柱は空洞になっていて、広場の雨水を地下の貯水池に流れこむようになっているのです。 ところどころベンチに穴が開いていて、その穴から犬の彫刻の口を通って水が流れ出るようになっているのです。 細かいところにも気をつかっている設計はさすがです。
守衛室&住宅管理事務所
公園の入口にはタルト菓子のような建物があります。 壁の石が茶色で屋根が白いモザイクタイルだからタルト菓子に見えます。
2つの建物も曲線が多く使われています。 上の写真の左の建物は守衛室、右の建物は住宅管理事務所の予定でした。 現在は資料室とお土産屋さんになっています。
ガウディの建物は屋上や屋根にどこから見ても十字架に見える立体の十字架があります。
トカゲの噴水&ユネスコ世界遺産プレート
百の柱の間から階段を下りていくと有名なトカゲの噴水があります(左上の写真)
とぼけた顔で口から水を出していて愛嬌があってかわいい。
トカゲなのかサンショウウオなのか、それともドラゴンなのか本当のところはよくわからないけど、いろんな色のタイルが貼られていて素敵。
ドラゴンの噴水もかわいらしい顔をしています。 ドラゴンの背面にはカタルーニャの旗のモチーフがあります。 この場所は人気なので写真を撮るのが大変でした。
Park Guellのモザイクタイル
公園の入口にPark Guellのモザイクタイルがあったので全部の写真を撮りました。 かなりの暇人ですよね(笑)
タイルの色が全部違うのです。細かいところにも気を使っているのはさすがです。
ガウディ博物館
ガウディの家はガウディが実際に住んでいたところで、現在ガウディ博物館になっています。
壁がピンク色の建物なので目立ちます。 壁をよ〜く見ると、たくさんの蟻のオブジェがくっついています。 小さな蟻と大きな蟻がいます。ちょっと怖い〜
受付でチケットを買う時にバルセロナカードを見せると30%引きになるので4ユーロが3ユーロになりました。

中に入るとちょうどダリ展をしていたので、ダリの写真や絵などがありました。 ダリの不思議な世界がちょこっとだけ味わえました。
他の部屋にはガウディが使用していた家具、個性的なデザインのいす、絵などがありました。 ガウディのいすは曲線でできていて座りやすそうなので欲しくなりました。

帰りは公園の入口から出て、ひたすら坂道を下りていきました。 坂を下りると地下鉄の駅やバス停の案内看板が出てるので道には迷いませんでした。 15分ぐらい歩いて地下鉄L3のレセップス駅に到着しました。
カサ・ビセンス
アントニ・ガウディの作品群(ユネスコ世界遺産1984年登録、2005年拡張)

地下鉄L3のフォンタナ駅で降りて地図を見ながらカサ・ビセンスを探したのですが、いくら歩いても見つかりませんでした。 もう一度駅に戻って地図を確認すると、なんと反対方向に歩いていたのです。 駅から5分ぐらい歩いたら着くはずなのに、合計で20分ぐらい歩き回ってしまいました。疲れた〜(涙)

タイル製造業者のマヌエル・ビセンスの依頼で1883年に別邸として建てられました。 ガウディの初期の傑作と言われています。
ガウディがこの場所を訪れた時にシュロの木と黄色いお花が咲いていたので、このデザインになったそうです。 自然を手本にするのはガウディらしいです。

ムデハル様式(キリスト教建築とイスラム建築が融合したスペイン独自の様式)をアレンジした建物なので、あまり曲線は使われていません。
タイル製造業者の別邸なので、高価なタイルがたくさん使われています。 白と緑のタイルで市松模様にしたり、黄色いお花のタイルもきれいです。 そして、シュロの木をモチーフにした鉄柵も素敵です。
現在の建物は道路拡張工事の為、ガウディの許可を得てセラが1925年に改築したものです。 どの辺を改装したのかな?
セッ・ポルタス
19時を過ぎていたので、このまま地下鉄に乗ってL4のバルセロネータ駅に行きました。
20:00に予約をしていた7Portes(セッ・ポルタス)に行きました。
1836年にオープンしているのでバルセロナで一番古いレストランでピカソ、ダリなどの有名人もたくさん訪れています。 パエリアがおいしいというので行ってみたかったのです。

中に入るとすでにたくさんのお客さんがいたのですが、予約をしていたのでサロン・ベルベールという部屋に連れていってもらいました。 まだ誰もいなくて静かでした。 やっぱり20時は早すぎたのかな?21時を過ぎるとほぼ満席になりました。
メニューは何ヶ国語も書いてあり、しかも日本語があるので注文しやすかったです。
まずはカバ(スペインのスパークリングワイン)を頼んで乾杯! 前菜にハモンセラーノ(セラーノ産の生ハム)、鱈のフライを注文しました。

生ハムは本当においしくってあっという間に食べてしまいました。 ここで食べた生ハムがおいしかったので市場で生ハムを買うことを決めました。
鱈のフライはすり身を揚げたものなのでふわふわでおいし〜♪
そしていよいよメインのむき身魚介類入りのパエリアがきました。 思っていたよりパエリアの色が濃くてびっくりします。黄色というより茶色でした。

色が濃いので塩辛いかと思ったのですが、食べてみると魚介類の味が濃厚で本当においしい! 思い出しただけでまた食べたくなります。
デザートはクレマ・カタラナ、プリンサンデーにしました。 クレマ・カタラナはカタルーニャ地方のクレームブリュレです。おいしかったけど量が多かったです。
バルセロナに旅行したらまた行きたいレストランです。
コロンブスの塔(夜) 帰りは地下鉄L3のドラッサンス駅まで海沿いをのんびり歩いて帰りました。
途中でライトアップされているコロンブスの塔があったので写真を撮りました。

ホテルに帰ったら23時を過ぎていたので、明日に備えて早めに寝ました。


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